1 ) ニコチン依存症に係るスクリーニングテスト(TDSニコチン依存度テスト)で5点以上となり、ニコチン依存症と診断された方※TDSニコチン依存度テストは以下に記載がありますのでご参照ください。
2 ) 35歳以上の場合、ブリンクマン指数(=1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上の方
※200に満たない場合は保険診療対象外になりますが、治療を受ける事は可能です。
※35歳未満の方はブリンクマン指数に関わらず禁煙治療を受けることができます。
3 ) 直ちに禁煙することを希望されている方
4 ) 禁煙治療を受けることを文書により同意する方(問診票を兼ねた同意書にサインが必要となります。)
日本循環器学会、日本肺癌学会、日本癌学会、日本呼吸器学会:禁煙治療のための標準手順書 第8.1版:2021
ー 1問1点 ー
問1 ) 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか?
問2 ) 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか?
問3 ) 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか?
問4 ) 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、次のどれかがありましたか?
(イライラ、神経質、落ちつかない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加)
問5 ) 問4でうかがった症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか?
問6 ) 重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか?
問7 ) タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか?
問8 ) タバコのために自分に精神的問題 ※ が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか?
問9 ) 自分はタバコに依存していると感じることがありましたか?
問10 ) タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか?
※ 禁煙や本数を減らした時に出現する離脱症状(いわゆる禁断症状)ではなく、喫煙することによって神経質になったり、不安や抗うつなどの症状が出現している状態。
日本循環器学会、日本肺癌学会、日本癌学会、日本呼吸器学会:禁煙治療のための標準手順書 第8.1版:2021
3か月の禁煙治療にかかる費用は、健康保険を使用した場合28,000円程度※1です。
一方、1日1箱の喫煙を続ける場合、3か月のたばこ代は49,500円程度※2です。
言うまでもなく、禁煙に成功すればその後のたばこ代もかかりませんし、万一禁煙がうまくいかなったとしても、同期間にかかるたばこ代に比べ、出費は少なく抑えられます。この機会に禁煙治療を始めてみてはいかがでしょうか。
※1 「ニコチンを含まない飲み薬」および「治療用アプリ」を処方し、健康保険を使用して3割負担となった場合の自己負担額
※2 1箱 550円のたばことした場合
日本循環器学会、日本肺癌学会、日本癌学会、日本呼吸器学会:禁煙治療のための標準手順書 第8.1版:2021より作図